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田中 隆一
放射線と産業, (59), p.14 - 19, 1993/09
放射線照射した製品の流通が進展するに伴って、加工処理の品質管理、とりわけ品質保証の基本的手段となる線量計測の標準化が急務となってきた。線量計測では測定値が線量標準に遡及可能なこと、すなわちトレーサビリティが必要とされるようになり、国内でも計量法改正にともない、トレーサビリティシステムの創設が進められている。本稿では、線量計測標準化の国際的及び国内的活動の現状、線量計測技術の動向について述べるとともに、線標準化の次の段階としての電子線, X線量計測の標準化、線量計測における不確定さの評価等について言及する。
山内 通則*; 飯田 浩正
JAERI-M 7915, 70 Pages, 1978/10
1次摂動理論に基づく感露解析を導入して核融合実験炉第1次予備設計における核計算結果の一部を評価した。解析の対象としたのはトーラス外側超電導コイルのNiとFeの(n,p)反応率、トーラス内側超電導コイルの銅の変位損傷、及び外側ブランケットにおけるトリチウム増殖比である。その結果(n,p)反応率、銅の変位損傷は構造材中最も多く使用されているFeに、トリチウム増殖比はLiOを構成するLiとOに最大の感度を示すことがわかった。中性子による超電導コイルの放射化と放射線損傷を計算することは深層透過問題を解くことであり、断面積の摂動は特に深層透過の場合に大きな影響を与える。そこで核定数の不確定さから(n,p)反応率と銅の変位損傷についてその不確かさを見積ると約30~40%となった。これは第1次予備設計の結果の信頼性をほとんど損なわない程度の値である。